前田道路は、インターネットに接続できる一般車両(コネクティッドカー)が収集したデータから、道路のポットホールを検出するシステムを開発した。検出した舗装の異常を対応の優先度が高い順に5段階で評価。タグを地図に色分け表示する。一般車両からデータを得るため、生活道路なども網羅。道路の管理で人手不足などの課題を抱える市区町村にサービス提供する。
ポットホール検出システム「みちタグ」は、段差などで起こる車輪速の変化から路面の状況を推定する。異常の検出箇所を地図にタグ表示。80%程度の精度でポットホールが検出できる。対応優先度が最も高い「至急補修」から最も低い「経過観察」まで、損傷度合いを5段階で評価し、道路の効率的な維持管理を支援する。
走行中にさまざまな情報を送信するコネクティッドカーからデータを得ることで、生活道まで網羅できるのが強みだ。コネクティッドカーは一般車両のため走向台数が多く、生活道路を含めデータを網羅的に取得できる。同社は「地域密着の会社として生活道を守る機能に注力した」(村田純技術研究所技術戦略課課長)という。
タグには現地の情報や補修記録などのメモが書き込める。舗装の損傷は3カ月程度で進行するため、地図データを3カ月間隔で比較すると、ポットホールになりそうな箇所が予測でき、事後対応になりがちな補修を効率化できる。国内の自治体に試行導入したところ、市民などからの補修要望が56%減少。高精度なポットホール検出で補修箇所が増加し、補修の効率は4・5倍に高まった。
道路の総延長のうち市町村道は約8割を占める。ポットホールは早期の検出と補修などの対応が求められるが、道路を管理する市町村は人材や予算が不足している。苦情が寄せられてから対応するという事後処理が課題だった。
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