2026年6月30日火曜日

新社長/矢作建設工業・竹下英司氏/総合力磨き企業価値向上へ

 新中期経営計画(2026~30年度)がスタートした。持続的成長と企業価値の向上を実現するため、建築、土木、不動産事業でより強固な基盤を築くとともに、無形資産価値の最大化に取り組む。人材と組織の活性化によって総合力を引き上げ、総合建設業としての強みをさらに高める。
 --就任の抱負を。
 「安全と品質、顧客や地域との信頼関係、社員や現場を大切にする姿勢は変わらない。一方で、目まぐるしく変化する社会環境に対応するため、スピード感のある意思決定を心掛ける。人材と組織の活性化にもこだわり、企業経営をさらに進化させたい」
 --現在の経営状況は。
 「総合建設業として建築、土木、不動産の3本柱で収益バランスが取れ、相互補完できる体制が整った。各分野の技術力を高めるとともに、土地の確保から造成、建築、管理までを一貫して担うプロジェクトを通じて総合力を発揮し、相乗効果を高めていく」
 「建設部門は、顧客の要望に供給力が追い付いていない状況を改善する必要がある。不動産部門では、得意とするBtoB分野にリソースを集中するため分譲マンション事業を名鉄グループに譲渡した。物流倉庫の需要は一時期の勢いに比べると落ち着きが見られるものの、産業用地開発は今後も一定の需要があり堅調に推移すると考えている。中部地域はものづくり産業が集積している。防災性やアクセス性など、顧客の要望に合った土地を開発したい」
 --中期経営計画で目指す姿は。
 「建築は受注領域を広げたい。土木は公共、民間ともに受注拡大を図る。不動産はBtoB事業にしっかり取り組み、それぞれの事業価値を高める。同時に、人材や技術など無形資産の価値も最大化したい。人材確保では首都圏と関西圏に力を入れ、採用動画の更新やデジタル広告の活用などによる知名度向上にも取り組む。教育は、社員の自発的な学びを支援する方向へシフトする。技術開発や人材育成への投資は惜しまない」
 「建設業は人がいてこそ成り立つと痛感している。職場環境は大きく改善できた。今後の課題は働きがいの向上だ。社員に活力がなければ良い仕事はできない。自らの仕事に誇りを持ち、社内で価値を認められるには、社員同士のリスペクトが必要だ。部署間の垣根がなく互いに顔の見える組織になれば、挑戦の幅も広がるだろう。人材と組織の活性化にこだわりたい」
 「顧客や地域の課題にしっかり答えを出せる会社でありたい。他社以上に顧客や地域に近い距離で向き合い、総合力を生かしてスピード感を持って課題を解決できれば、企業価値の向上につながる」。
 (6月26日就任)
 (たけした・えいじ)1995年名古屋大学工学部卒、矢作建設工業入社。2022年執行役員人事部長、24年常務執行役員コーポレート本部副本部長兼人事部長、25年専務執行役員コーポレート本部長。相手の良い所を見つけて人間関係を築ける性格。「社員も組織も本人もまだまだ伸びしろがある」と確信している。愛知県出身、53歳。


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from 人事・動静 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185607
via 日刊建設工業新聞

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