2026年6月8日月曜日

鹿島/建築設備機器運転を最適化/エッジコンピューティングで自動制御

 鹿島は、建築設備機器の運転を最適に自動制御するシステムを開発した。クラウドではなく、利用者や現場の近くでデータが処理できる「エッジコンピューティング」の技術を活用。AIと組み合わせ、省エネルギーで快適な室内環境を実現する。新築だけでなく既設建物の設備機器にも対応可能。都内自社施設の空調機制御に試験適用したところ、導入前に比べ建物利用者の快適性を損なわず、空調機のエネルギー消費量を約3割削減した。
 開発したシステムの名称は「K-BOX」。小型エッジコンピューターを一般的な設備機器に外付けするだけで、簡易で低コストに設備機器の最適制御を実現する。クラウド型の気象情報サービスとも連携すれば、天候の変化に応じた制御も可能になる。
 オフィス・工場といった産業施設や住宅など幅広い用途の建物で活用可能。新築・既設建物問わず、フロアやテナント単位で制御内容をカスタマイズでき、柔軟に導入できる。小型エッジコンピューターの設置台数は建物の規模やテナントごとのニーズに合わせ任意に増減可能。小型エッジコンピューターが故障した場合、自動的に従来運転に切り替わるフェイルセーフ機能も搭載している。
 同社によると、ここ数年で普及拡大しているスマートビルでは、外部クラウドを介して外気や室内の温度・湿度、電力消費量などのデータを収集・分析し、設備機器を制御している。ただ瞬時のデータ分析に基づき機器を制御するのが難しく、ニーズに応じた制御内容の柔軟なカスタマイズも困難。特に既設建物では設備機器を外部クラウドと接続する際、情報通信の導入や情報セキュリティーへの対応などに伴う建物改修が必要になる。
 そこで外部クラウドを経由せず、データの生成元であるデバイス(エッジ)側で情報処理できるエッジコンピューティング技術に着目した。一般的なスマートビルで取り扱うデータに加え、設備機器の動作特性情報をAIが分析し設備機器を最適に自動制御する。
 クラウド型情報サービスとの連携にも対応。気象予報情報を活用した制御も可能になる。小型エッジコンピューターを空調機などの設備機器に外付けすることで、設備機器との情報通信が建物内で完結する。


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from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=184966
via 日刊建設工業新聞

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