2026年6月9日火曜日

回転窓/布団のかまくらで見たマラドーナ

 2002年の日韓ワールドカップ(W杯)は、日本中を興奮の渦に巻き込んだ。街には出場国のユニホームがあふれ、歓声とため息、そして感動が交錯した▼もっとも、初めてW杯に心を奪われたのは、ディエゴ・マラドーナが輝いた1986年のメキシコ大会だった。両親に怒られまいと、16歳の高校生は音や光が漏れないようテレビに布団をかぶせ、その“かまくら”の中で神の手と5人抜きに息をのんだ▼それから数十年。W杯は今なお世界最大級のスポーツイベントであり続けている。一方で参加国は増え、開催規模が拡大した。賛否両論があることは確かなものの、それでもW杯が特別な舞台であることは昔も今も変わりがない▼日本での再開催を望む声も根強い。実現への道のりは容易ではないが、もしこの国でW杯が開かれる日が来れば、きっと多くの子どもたちは夢中になるのだろう。かつての小欄がそうだったように▼布団の“かまくら”の中で見たマラドーナの姿は、今も鮮やかに残る。未来の子どもたちはどんな選手、どんなプレーに心を奪われるのだろうか。その答えは、いつか訪れるW杯のピッチにある。


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from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185009
via 日刊建設工業新聞

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