近畿地方整備局は、総合評価方式で建設現場の猛暑対策を評価する新たな制度を2026年度から試行する。技術提案評価型に「猛暑対策の取り組み」に関する評価項目を新設し、作業環境の改善や施工時間の短縮につながる提案を加点評価する仕組みだ。まずは本官工事1件で試行し、制度面から現場対策の普及を後押しする。
この施策は、国土交通省が25年12月に公表した「猛暑対策サポートパッケージ」の一環。総合評価方式を活用して受注者の創意工夫を促し、作業環境の改善や生産性向上、担い手確保につなげる狙いがある。
新設する「技術提案評価型(猛暑対策評価)」は、本官工事を対象とするS2タイプ(WTO工事)とS3タイプ(非WTO工事・一般土木)、分任官タイプの3区分で運用する。近畿整備局は、本官工事に加え、分任官工事にも適用効果があると判断し、独自に評価対象を設定した。
S2、S3タイプは、入札参加者が多く見込まれ、昼間の屋外作業が多い工事などを対象とする。S2では従来の指定テーマ(工事目的物の性能・機能の向上に関する事項)の提案数を最大4提案から3提案に、S3は2提案から1提案に減らし、その代わりに「猛暑対策の取り組み(具体的な方法と効果)」を1提案求める。
提案内容は、施工の効率化や現場の省人化によって夏場の施工時間短縮につながるものとし、具体的な方法・工夫の適切性や履行確実性、施工時間の短縮効果などを総合的に評価する。配点は15点。
分任官タイプは2億円以上の工事と、アスファルト舗装工事では1・4億円以上(A等級)を対象に試行する。従来の施工能力評価型に猛暑対策の技術提案(10点)を追加する仕組みで、対象工事の条件や提案内容はSタイプと同様とする。
近畿整備局では「27年夏に向けた取り組みとして、本年度に契約する本官工事でS2、S3のいずれか1件を試行したい」(神谷毅企画部技術管理課建設専門官)としている。分任官タイプについても、来年夏まで工期が及ぶ工事などを対象に条件を精査し、試行に向けた検討を進める。
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from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=185273
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