2020年5月27日水曜日

【回転窓】感染予防対策と自然災害対応

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が全国で解除された。ウイルスがいなくなったわけではなく、感染予防に注意を払いながら、少しずつ日常を取り戻していくしかない▼米ミシガン州で二つのダムが決壊し、約1万人の住民が避難したというニュースを時事通信が先週配信していた。インターネットで見た決壊時のダムはアースダムの余水吐き近くの土手が壊れ、濁流が下流に押し寄せていた▼同州のウィットマー知事は「500年に1度」の洪水とし、緊急事態宣言を発令。避難所に向かう人たちにソーシャルディスタンシング(対人距離の確保)を指示するとともに、マスクの着用を呼び掛けた▼日本も決して対岸の火事ではない。これから出水期を迎え、台風も襲来するだろう。19日には福島県沖や岐阜県飛騨地方などで最大震度4の地震が観測された。災害列島の日本ではいつ自然災害が起きるか分からない▼感染予防対策と自然災害対応。この二つをどう両立していくのか。検討を開始した自治体もある。今までとは違う避難行動が求められるが、両対策とも基本は「自分の身は自分で守る」ということに間違いない。

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