新型コロナウイルスの流行を背景に、塗料や住宅設備のメーカーらが販売している抗菌・非接触商品への引き合いが増えている。抗菌系商品の大半は新型コロナの発生前から販売している。新型コロナにどの程度の有効か検証しきれておらず導入効果に疑問は残る。ただウイルス対応は長期戦が避けられず、少しでも感染リスクを抑えたいという消費者ニーズは高まる一方だ。業界関係者も関連商品の需要はさらに高まると予想している。
関西ペイントの「接触感染対策シート」は手すりなどにはり付けて使用する |
同じく塗料メーカーでは、日本ペイントが光触媒でウイルスの繁殖を抑制する室内用抗ウイルス塗料「パーフェクトインテリアエアークリーン」を展開している。主に病院や学校、商業施設向けとして2017年に発売した。2月に入りゼネコンや設計事務所などから引き合いが増えたという。18日には東京大学と産学連携協定を締結。新型コロナウイルスの感染拡大防止と、収束後を見据えた技術の研究を進める。
大建工業では、抗ウイルス機能「ビオタスク」を備えた建材への問い合わせが多くなっているという。ドアのにぎりバーや手すりなどに抗菌塗料をコーティングした。空気中や手などから付着したウイルスを24時間以内に9割抑制する。抗ウイルス商品は今後もコンスタントに発売する。
LIXILの自動水栓「オートマージュ」 |
TOTOが展開する自動水栓「アクアオート」 |
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