JR東日本が進める渋谷駅の改良工事で、29日深夜から6月1日早朝にかけて大規模な線路切り替え作業が行われる。駅大改造の目玉の一つ、埼京線ホームの移設だ▼埼京線の下り線路の高さを上げて移動するとともにホームも移設し、山手線ホームと並列化する。この作業で埼京線ホームはハチ公改札とも直結。安全で分かりやすく、より便利な駅になると期待されている▼作業時間は約54時間。作業の遅れなどが生じれば多大な影響が出てしまう。作業着手を前に、工事関係者は一つ一つの作業にかかる時間などを考慮しつつ、手順や実施スケジュールを組み立ててきたはず。安全管理やリスクなど検討は多岐にわたったであろう▼ある鉄道工事に従事する職長から「昼夜での作業で厳しさもあるからこそ、楽しく仕事ができる環境づくりを心掛けている」という話を聞いたことがある。さらりと言い切る姿に確たる誇りのようなものを感じた▼新型コロナウイルスの流行でさまざまな混乱や遅れが生じているが、困難がある中でも都市改造は遅延無く進んでいる。日本を支える底力にこれからもしっかり光を当てていきたい。
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