日本建設業連合会(日建連、中村満義会長)は、女性技術者・技能者の愛称として昨年決めた「けんせつ小町」のロゴマークを作り、22日に東京都内で開いた新春懇談会で披露した。品質(Q)、費用(C)、工程(D)、安全(S)、環境(E)という建設業の五つの重要なキーワードを意識し、ヘルメットに見立てた五つの花びらが映えるデザイン。色は、茜(あかね)染めのうち黄色がかった緋(ひ)色に近い「鮮やかな赤」を採用した。ヘルメットや名刺などに貼るシールを作り、会員に配布する。
ロゴマークは、宮下正裕広報委員長と、小早川泉さん(竹中工務店技術部生産支援グループ長)ら分科会のメンバーが発表した。小早川さんは、「建設業には女性が力を発揮できる仕事が多くあり、多くの女性が活躍しているのを知っていただきたいと思ってロゴマークを作成した。けんせつ小町が親しみやすく、世の中に浸透しやすくなることを期待しています」とあいさつした。
宮下委員長は、女性技能者が働きやすい環境整備などの取り組みをまとめた「女性技能労働者活用のためのアクションプラン」(14年3月)の策定や、女性が中心となって施工を担う「なでしこ工事チーム」の登録(現在23者)などこれまでの取り組みを説明。「けんせつ小町とロゴマークを積極的にPRして普及、定着を図り、女性のさらなる活躍を促進したい」と抱負を述べた。
懇談会には会員会社の首脳が多数出席。ロゴマークが披露されると歓声と拍手が沸いた。
日建連は、ロゴマークをホームページに公開し、自由に使ってもらえるようにする。カラー設定は、▽プロセス4色=M95Y95▽特色候補1=DIC156▽特色候補2=PANTONE1795。
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