途上国支援の一環で、国際協力機構(JICA)と読売巨人軍が野球を通じたボランティア事業に関する業務協力協定を結んだ。球団が持つ指導・育成ノウハウを活用し、現地での野球の普及・振興と併せ、青少年の健全な育成を支援することが目的だ▼初弾としてジャイアンツアカデミーが行う少年野球教室の指導者を中米・コスタリカに来月下旬に派遣。専用の指導テキストが中南米で広く活用できるよう、スペイン語への翻訳も行うという▼JICAはこれまでに累計300人近い野球ボランティアをアフリカやアジアなどに派遣し、礼儀を重んじる「日本式野球」の普及活動を推進してきた。野球指導を通じて途上国の人材育成を支援する活動だ▼政府はインフラ整備などによる途上国支援と併せ、日本企業の海外進出に力を入れる。人材育成のような地道な国際貢献は、こうした流れを後押しすることになるだろう▼今回の巨人軍との協力は、東京五輪が開かれる2020年まで続けられるそうだ。五輪といえば日本チームの活躍が期待されるのが野球。競技種目への復活の後押しになることも期待したい。
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