2022年2月2日水曜日

【施工は清水建設JV、開閉式屋根の膜撤去が進行中】豊田スタジアム(愛知県豊田市)の大規模改修進む


  サッカーJリーグの公式戦などで使われている豊田スタジアム(愛知県豊田市)の大規模な改修工事が進んでいる。施工を担当している清水建設・トヨタT&S建設JVは、日綜産業(東京都中央区、小野大社長)の先行床式システムつり足場「クイックデッキ」を採用。改修期間中の施設使用に対応し、安全面にも役立てている。

 同スタジアムは2001年に豊田市が建設した。規模はS造地下2階地上4階建て、建築面積4万0734平方メートル。長寿命化を図るため、高さ45メートルの開閉式屋根の膜等撤去・防水改修、同51メートルに位置する固定屋根のキールトラス、サブトラスなど鉄骨構造躯体の塗装修繕改修などを行う工事が21年6月から行われている。

 改修は、高所作業が多く大規模な足場が必要。施設をスポーツやイベントに使いながら行うため、スケジュールへの柔軟な対応、安全の徹底を目指し、スタンド席からの足場構築や高所作業車の使用を選ばず、空中で足場を展開できるクイックデッキを採用した。

 現在、開閉式屋根部で約5000平方メートルの足場を組み上げ、開閉式屋根の膜を撤去中。各部の塗装も工区を分けて進めている。全体でのクイックデッキ採用面積は約8500平方メートル。完成予定は23年4月。21年12月時点の進捗(しんちょく)率は25%。同現場の橋本敏志工事長は「クイックデッキは、空中であることを忘れるほど安定感がある。残りの工期も飛来・落下ゼロで進める」と話す。

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