清水建設は、土木工事現場に電動のキックスケーターを試験導入する取り組みを始めた。初弾は都市再生機構発注の「九大箱崎南地区雨水幹線築造その他工事」(福岡市東区)。広大な敷地の現場で働く従業員の負担軽減を目的に5台配備した。日々の移動などによる有効性を実証した上で、導入現場を増やしていく。
試験導入は、現場運営の効率化や働き方改革に向けた取り組みの一つ。スタートアップのmobby ride(福岡市中央区、安宅秀一代表取締役)が提供する「mobby」を昨年9月から利用している。
現場では、九州大学の移転に伴い跡地利用が予定される旧箱崎キャンパス敷地の地下20メートルに、博多湾へとつながる雨水幹線の築造が昼夜2交代で行われている。仕上がり内径3000ミリの泥土圧式シールドによる施工は曲線部を含め延長約477メートルに達する。現場の発進立坑までは事務所から約1キロ。頻繁に往復する従業員から「速く負担も少なく移動できる」(田尾一憲所長)と評判も上々だ。
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