2022年2月7日月曜日

【回転窓】大切にしたい花言葉

  赤やピンク、黄色などのかわいい花を咲かせるチューリップは、春の到来を告げてくれる。室内で楽しめる切り花の出荷は例年3月ころにかけて増え、今年もシーズン本番に入った▼一大産地の富山県砺波市では、チューリップの切り花出荷本数が2021年度に過去最多の約240万本になる見通しという。北日本新聞が1月20日付の記事で伝えている▼記事によると市内の事業者が最先端の栽培設備を導入し、生産性を大幅に向上。他の事業者もインターネットなどで販路拡大に力を注ぐ。コロナ禍の巣ごもり需要で、花の人気が高まったことも要因とみる市のコメントも紹介されている▼感染拡大の第6波が2月にピークアウトを迎えるとの予測もあるようだが、しばらくは一人一人が行動を制限せざるを得ない日々が続く。消費低迷の長期化に危機感は募るばかり。そんな中で生産方法や販売方法に工夫を凝らし、花の需要をうまく取り込んでいる事業者には勇気づけられる▼チューリップはいろいろな花言葉を持つ。その一つが「思いやり」。人と人が直接に会っての交流が難しい時だけに、大切にしたい言葉である。

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