2022年2月8日火曜日

【施工はフジタら】延長1.3kmの17号新三国トンネル、3月19日に開通

群馬県側の坑口(関東整備局報道発表資料から)

  関東地方整備局高崎河川国道事務所が群馬、新潟県境で建設していた国道17号の「新三国トンネル」(延長約1・3キロ)が完成し、3月19日に開通する。旧トンネルは劣化が進行していた上、幅員不足で大型車両のすれ違いが困難だった。新トンネル開通で地域の観光振興や防災機能向上に期待が高まる。施工はフジタ。舗装工は鹿島道路が担当した。

 新トンネルは群馬県みなかみ町永井と新潟県湯沢町三国を結ぶ。施工延長は1284メートル。内空断面積は60平方メートル。旧トンネルの横に幅員と高さを広げた2車線の新トンネルを建設した。2017年からNATMで掘削していた。

 トンネル掘削に当たりフジタは、古河ロックドリル(東京都中央区、阿部裕之社長)と共同開発した山岳トンネル施工用のロックボルト遠隔打設装置「ロックボルタ」を搭載した新型多機能機械を試験投入。最新技術を活用して作業の効率化と安全性向上を図った。

 舗装工を担った鹿島道路も締め固めなどが1台で可能な多機能型施工機械を使ったスリップフォーム工法を採用。ICT(情報通信技術)を組み合わせた「3D-MCスリップフォームペーバ」で大幅な省人化を実現した。

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