2022年2月21日月曜日

【ひと】技能五輪全国大会建築大工職種で金賞の関根祥智さん

 ◇挑戦し続けることが大事◇

  59回目の「技能五輪全国大会」に出場し、建築大工職種で金賞を獲得した。日常の現場作業で主に使うのは電動工具だが、カンナやノコギリなど手道具しか使えないのが競技のルール。初出場だった前回大会はカンナ削りで失敗し悔しい思いをした。「何とか克服したかった」と練習を繰り返し大会に臨んだ。

 大会前の2カ月間は母校の建築カレッジで特訓。「カンナの研ぎ方もうまくなり、高い技術が身に付いた」と手応えを感じていた。大手メーカーが複数の選手を送り込むなど手ごわいライバルがそろっていたが、努力のかいもあり金賞を勝ち取った。

 高校時代、自宅のリフォームで大工仕事を目にしたのが建築大工を目指すきっかけだった。「ものづくりが好きなので、向いていると思った」。高校卒業と同時に職人の世界に飛び込み、一戸建て住宅の新築やリフォームに携わってきた。

 技能のレベルをもう一段階上げるため、2級建築士の試験に挑戦しようと思っている。「挑み続けることが大事。当たって砕けての繰り返し」と力を込める。

 (せきね・よしのり)2018年3月に東京都立蔵前工業高校を卒業。同4月に匠・林工務店(東京都足立区、林牧人代表取締役)に入社。入社と同時に職業能力開発短期大学校東京建築カレッジ(同豊島区)に第23期生として入学し、20年に卒業した。東京都出身、22歳。(匠・林工務店)

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