2022年2月7日月曜日

【凜】東京都目黒区街づくり推進部地区整備課・池田寿々子さん、畑島美南海さん

  ◇街づくりは生活の延長◇

 東京・目黒区は地域住民が主役の街づくり活動を後押ししている。地区整備課で東急中目黒駅周辺エリアなどを担当するのが係長の池田寿々子さん=写真右=と、入庁2年目の畑島美南海さん。地域住民や庁内部署との調整に日々奔走している。

 地域に積極的に出向き、住民の声に耳を傾けている。今後の街づくりについて「地元住民や民間企業との連携が欠かせない」と池田さん。他の地域で良い取り組み事例があれば、チャットを使って写真を共有することもある。畑島さんも「街づくりは生活の延長線上にある」と話し、生活者目線を大事にしている。

 中目黒駅エリアの活性化プロジェクト「なかめスタイル」では、目黒川河川敷の公共空間・船入場の利活用が課題だった。他区の先行事例を参考に、地元飲食店によるキッチンカー販売ができる仕組みを整備。イベントも開催しやすくし、地域の交流拠点としてにぎわいを生み出した。

 「“楽しい”や“かわいい”など、街づくりを考える上で感受性はとても大切な視点になる」と池田さん。休日に小学生の子どもを連れて都内の都市公園などを巡る中、アイデアを得ることも多いという。学生時代から神社巡りや街歩きが好きだった畑島さんは「各地を歩くことで街の魅力を知ることができる。目黒をもっと理解し、街づくりに生かしたい」と目を輝かせる。

 (いけだ・すずこ、はたしま・みなみ)

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