出穂期を前に被災した堤防の復旧作業が急がれる(宮城県丸森町の阿武隈川水系新川で。4日撮影) |
昨年10月12日に上陸し東日本の広いエリアに大きな爪痕を残した台風19号。この半年、被災地では復旧・復興に向け行政機関や建設会社が懸命に対応してきた。国土交通省は河川堤防の強化策や土砂災害の対策などを検討。新型コロナウイルスの感染拡大で混乱が広がる中、出水期前までに実効性ある対策を取りまとめ、防災・減災対応に万全を期す構えだ。
台風19号の襲来によって全国で140カ所の河川堤防が決壊し、土砂災害の発生件数は950件を超えた。台風に伴う土砂災害として過去最多を記録した。
復旧・復興を加速するため地方整備局に新たな事務所を置き、決壊した阿武隈川(宮城、福島県)など7水系で「緊急治水対策プロジェクト」を推進。地域と連携し、ハード・ソフト一体の治水対策を展開する。
気候変動の影響を踏まえた対策も検討。土砂災害防止対策基本指針を近く変更する。越水しても決壊しにくい堤防強化の緊急対策を夏までにまとめる。
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