2020年4月15日水曜日

【記者手帖】在宅勤務を経験して

長時間労働の是正が柱となる働き方改革関連法が施行から2年目を迎えた。取材を通じ建設関連各社の対応を見聞きしてきた。法令順守に向けさまざまな取り組みを進める中、企業の経営トップは「社員の意識改革が不可欠」と異口同音に話す◆職場環境を改善するだけでなく、足元では新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと、時差出勤や在宅勤務に乗りだす企業も多い。先月、社会人生活で初めて在宅勤務を経験した。多くの先輩から「記者たる者、記事のきっかけは足で稼げ」と言われ続けてきただけに、慣れない勤務形態に戸惑った◆終日自宅で仕事をするのは、通勤や移動時間がなくなるというメリットがある。一方で気持ちにメリハリを付けるのが難しい。新しい働き方に慣れるのは少し時間がかかりそうで、継続的な取り組みが必要か◆働き方改革と聞くと、労働時間の短縮に意識が向きがちになる。だが肝に銘じなくてはならないのは、仕事の質をどう高めていくかという視点だ。限られた時間の中で成果を出すには日々の自己研さんが求められる。在宅勤務を通じて改めて気付かされた。(司)

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