◇台湾と日本に貢献する技術者に◇
建設プロジェクトに使用する建具のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)データ作製や積算業務に従事している。キャリアは約5年。「常に勉強しながら仕事を進めている。学ぶことが多いので楽しい」と笑顔で話す。
昨秋、東京・渋谷に開業した商業施設では防火関連資材の数量算出や見積もりを担当した。「ものすごく大変だったが、いろいろなソフトを駆使して何とかうまくいった」と振り返る。
建築分野を目指したきっかけは1999年9月に台湾を襲った大地震だった。多くのビルが倒壊した様子を目の当たりにして、「人の安全・安心を守る建物を造りたい」と強く感じた。台湾の大学院で建設マネジメントやBIMを学び8年前に来日した。
仕事の幅を広げていくことが今後の目標。病院や老人ホームなどの案件も手掛けていきたいと考えている。そのためにはさらなるスキル向上が不可欠。仕事が終わった後、インターネットの動画を見ながら、BIMの操作を練習することもあるという。「将来は台湾と日本の両方に貢献できるようになりたい。だからこそ努力が大事」との姿勢でレベルアップを目指す。
週2~3回はランニングで汗を流す。「目標距離を決めて何も考えずに走ることが一番のストレス解消」。仕事もプライベートも前を向いて走り続ける。
(ちん・しくん)
0 comments :
コメントを投稿