2020年4月15日水曜日

【直径69m、高さ73mの巨大水槽を地下に建設】東大、岐阜県飛騨市にハイパーカミオカンデ整備へ

 東京大学は、次世代の素粒子ニュートリノ研究観測施設「ハイパーカミオカンデ」を岐阜県飛騨市に整備するため、設計と施工の発注に着手する。

 地下に直径約69メートル、高さ約73メートルの巨大な水槽を建設し、素粒子ニュートリノを捉えて宇宙誕生の謎の解明する計画。本体案件の初弾として、地下空洞の設計や、トンネルの掘削工事などを2件発注する。委託先は8月上旬ころに決める予定。今回の発注規模は約110億円(税込み)。

 東大は13日に「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(地下空洞等)設計業務」と、技術協力と建設を一括で発注する「東京大学(岐阜県神岡)ハイパーカミオカンデ(地下空洞掘削等)工事等・業務」の公募型プロポーザル(WTO対象)手続きを開始した。

 「工事等・業務」は、施工予定者が設計を支援するECI方式の「技術提案・交渉方式(技術協力・施工タイプ)」を適用する。東大では初の試みとなる。プロポーザルの優先交渉権者と技術協力業務の契約を締結し、設計業務に技術協力業務の提案内容を反映させながら価格などを交渉し、交渉が成立すれば工事契約を締結する。

 設計業務では、ハイパーカミオカンデの円筒・ドーム状の地下空洞(直径約69メートル×高さ約73メートル)の設計方針、周辺空洞とアプローチ坑道の設計方針を検討する。アクセス坑道と坑口の詳細設計をまとめる。履行期間は21年3月31日まで。

 工事等・業務の事業規模は110億円(税込み)を想定。このうち技術協力業務の費用は7000万円(同)となる。業務・工事内容と工期(全体工期約48カ月)は、▽技術協力業務=履行期間は約20カ月、22年5月31日まで▽県道切り回し等工事=県道484号の迂回(うかい)、桟橋の設置、ヤード整備。工期は約5カ月、21年2月末まで▽アクセス坑道掘削等工事=坑口、坑口からアプローチ坑道までの坑道など。工期は約16カ月、22年7月末まで▽地下空洞掘削等工事=円筒・ドーム状の空洞、アクセス坑道から地下空洞までのアプローチ坑道、周辺空洞の整備。工期は約27カ月、24年10月末まで。

 ハイパーカミオカンデは2度のノーベル賞受賞につながる成果を上げた「カミオカンデ」「スーパーカミオカンデ」の後継となる装置。同市神岡町にある神岡鉱山内の地下に設置される。検出用の大型水槽は、直径約69メートル、高さ約73メートルの円筒形タンク。超純水を満たし、壁面に設置される4万個の大型超高感度光センサーでニュートリノが水と反応して発する微細な光(チェレンコフ光)を捉える。有効体積の規模は、現行のスーパーカミオカンデの8・4倍になる。2026年度末までの全体完成、27年度の観測開始を目指す。

2 件のコメント :

  1. たしかに凄いプロジェクトだけど、新型コロナのこの情勢でよく公告しましたね。コンサルもゼネコンも担当者は、受注に向けて在宅なんかやってる場合ではないのでは。

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