2024年9月20日金曜日

近畿整備局ら/大阪湾岸道路西伸部連絡会議が初会合、関係5者で進捗共有

 大阪湾岸道路西伸部の事業進捗状況を関係5者で情報共有する「大阪湾岸道路西伸部事業連絡調整会議」が18日に発足し、神戸市内で初会合が開かれた=写真。事業主体の近畿地方整備局浪速国道事務所(事務局)と同神戸港湾事務所、阪神高速道路会社が事業の経緯や施工上の課題への対応状況などを報告。兵庫県と神戸市から事業者に事業スケジュールの情報共有などが要望された。
 会合には近畿整備局から田中倫英道路部長と古土井健港湾空港部長、阪神高速会社の大儀健一計画部長、兵庫県の宇野文章土木部次長、神戸市の長谷川憲孝港湾局長ら関係機関の幹部が出席した。
 事務局側は2016年度の事業化から23年度の海上部橋梁(新港・灘浜航路部)の基本構造決定までの経緯を説明。24年度は新港・灘浜航路部で直轄港湾事業による杭載荷試験、六甲アイランド地区では有料道路事業で橋梁下部工、直轄道路事業で橋梁上下部工を実施中であることを報告した。
 施工上の課題対応として、六甲アイランド地区で地質調査の結果、地震に対する抵抗力を確保するため下部工の大型化や杭本数の増加など橋梁構造を見直し、工事を進めていることを報告。新港・灘浜航路部では海底断層の影響を踏まえ、19年度に橋梁形式を5径間連続斜張橋に変更、基礎の詳細設計を経て施工検討中であることを説明した。
 同航路部の上下部工は耐風・耐震対策を見直しつつ、今秋に詳細設計に着手する予定を示した。阪神高速会社によると現在はECI方式で行う詳細設計の委託先の契約手続き中という。
 西側区間のポートアイランド地区や海上部橋梁(神戸西航路部)、和田岬地区は現段階で詳細設計が未完了。今後は海上部橋梁の基本構造検討や、地質調査を踏まえた構造物の耐震・耐風対策の検討が必要とした。
 連絡調整会議は必要に応じて今後も随時開催する予定。




from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167215
via 日刊建設工業新聞

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