野村不動産らは、福岡市中央区の天神明治通り地区の「天神二丁目北ブロック」で新たに3棟のビル解体工事に着手した。施工はいずれも竹中工務店で、工期は2025年11月末まで。同地区では、3棟の敷地に隣接する「福岡天神センタービル」(敷地面積約4100平方メートル)の建て替えに向けた解体が竹中工務店の施工で行われており、一体的な整備が期待される。事業計画は関係者間で協議中で、25年中の公表に向けた準備を進めている。
解体対象は野村不所有の「野村不動産天神ビルI」(敷地面積約80平方メートル)と「同II」(同約90平方メートル)、野村不と竹中工務店が発注者となっている「伊藤ビル」(同約380平方メートル)。
福岡天神センタービルでは23年9月から解体が進んでいる。工期は今回着手した3棟と同じ25年11月末まで。建て替えに当たっては、市によるビル建て替え誘導プロジェクト「天神ビッグバン」の容積率緩和措置(天神ビッグバンボーナス)の適用を目指している。
天神二丁目北ブロックは、南北を明治通りと昭和通り、東西を渡辺通りと都市計画道路舞鶴薬院線に挟まれた12、13、14番街区の計約2・9ヘクタールが対象区域。センタービルなどがある14番街区の最大容積率は700%。市の地区計画によると、容積率の最高限度は900%に変更し、まちづくりの取り組みに応じて最大1300%まで緩和する。
明治通り沿いの天神地下街につながる幅4メートル、長さ約240メートルの地下歩行者通路を整備。現在、センタービルがある付近には幅4メートルで地下部の長さ約25メートル、地上部の長さ約35メートルの南北歩行者通路を設け、通路北側に地上500平方メートル、地下100平方メートルの立体広場を整備する。
建物のセットバックでは敷地境界線から建物外壁までの距離の最低限度を区域の西側と南側の明治通り沿いは2メートルに制限。屋根や外壁などは周辺の環境と調和するよう形態や意匠、色彩に配慮する。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167177
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