2024年9月24日火曜日

九電工/ビジネスチャット介し生成AIの活用拡大、DXへ取り組み加速

 九電工がDXへの取り組みを加速している。LisBが手掛ける現場向けビジネスチャット「direct(ダイレクト)」を介して、生成AIを用いたチャットボット(自動応答システム)の活用を拡大。初弾として、日常会話のようにチャットに質問を入力すると生成AIが回答する環境を構築した。議事録の自動生成ツールの利用も開始。今後は現場画像から安全面での問題を指摘するツールや、FAQ(よくある質問)に自動回答するツールも取り入れていく方向だ。
 LisBが19日に東京都内で開いたユーザー向けイベントで、九電工が取り組みを紹介した=写真。議事録生成ツールは、会議のテキストデータを取り入れた上で、要約や課題抽出など実施したい作業を選ぶと、自動的にまとめてくれる。社内マニュアルを作成し、周知を進めている。今後は職種別のフォーマット作成などを見据える。
 安全面の課題を指摘する画像解析AIボットは、写真を送るだけで自動的に安全巡回を行うイメージだ。検証段階で、同社の安全巡回の知見などを取り込んで精度を高める。FAQへの自動回答は、安定的に求める回答が出力されるよう開発を進める。同社は夜間などに作業するケースも多く、どのような時間帯でも問い合わせに対応できる体制の構築につなげる。
 九電工はさらなる業務効率化に向け生成AIを活用していく上で、「社員全員がデジタルツールに強いわけではなく普及が難しい」(DX推進部)ことが課題だった。このため同社で1万人以上が利用し、協力会社の職長なども使っているダイレクトを用いることにした。「生成AIは可能性に満ちあふれている。社内に浸透しているダイレクトを通じて取り組めることが大きい」(同)との見解を示した。




from 技術・商品 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167272
via 日刊建設工業新聞

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