2024年9月10日火曜日

ID&EHD/より良い都市へ総合的に支援、民間への提案型営業強化

 ID&Eホールディングス(HD)は、都市をより良くしていくための対応策を提案する「グッドシティ・イニシアチブ」と呼ぶ取り組みを始めた。特設ウェブサイトを開設済みで、ロンドンや東京など世界10都市から将来的な都市構想のワークショップを実施していく。スマートシティーなどを念頭に、民間らへの提案型営業につなげていく。都市の課題解決につながるソリューションをワンストップで提供してきた総合力を、より上流から発揮する方向性だ。
 主要事業会社である日本工営や海外子会社で建築設計を手掛けるBDPらグループ各社が連携する。実施に当たっては、人と人との結び付きや効率的な移動の確保、戦略的で地域に根付いたデザインなど都市が抱える10の課題と、それらへの見解を提示。ウェブサイトでは課題に対する取り組み事例や、グループが持つ都市向けソリューションも紹介している。
 ベストプラクティスを研究するために都市の定点観測も進める。▽ロンドン(英国)▽マンチェスター(同)▽東京(日本)▽上海(中国)▽デリー(インド)▽ロッテルダム(オランダ)▽トロント(カナダ)▽ニューヨーク(米国)▽リマ(ペルー)▽ダブリン(アイルランド)-の10都市からプログラムを始める。
 同社は2024年7月から3カ年を対象とする中期経営計画で、事業間の共創による事業領域拡大や、民間市場への本格参入を掲げている。ID&EHDの新屋浩明社長は6日に東京都内で開いた決算説明会で、「技術力を結集し提案型の営業をやっていく。地域開発や再開発は官へのアプローチが大きかった。民間投資の意欲も旺盛で、大企業にもアピールしていく方向性だ」と述べた。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=166945
via 日刊建設工業新聞

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