2024年9月20日金曜日

北海道倶知安町/プール絵本館複合施設、概算事業費37億円・25年6月着工めざす

 北海道倶知安町は、老朽化が進む町営プールと青少年センター(絵本館)、世代交流センターを一体で建て替える「倶知安町営プール絵本館複合拠点施設」の基本設計をまとめた。新施設はRC造2階建て延べ2468平方メートルの規模で、概算事業費に37億6410万円(税込み)を試算。2025年6月の着工、27年3月末の完成を目指す。
 旭37の1にある町営プール(SRC造平屋一部2階建て延べ977平方メートル)は1981年竣工で老朽化が進み、耐震性も不足している。また町内2カ所の学校プールも老朽化に伴い利用を休止しており、学校授業での活用も想定した新プールの整備が必要となっている。南3条東4にある青少年センター(S造2階建て延べ502平方メートル)は67年竣工、世代交流センター(S造2階建て延べ1221平方メートル)は69年竣工といずれも老朽化が進んでいることから、これらを一体化し複合拠点施設を整備する。
 基本設計・実施設計は山下設計が担当。建設地は南3条東4で青少年センターと世代交流センター、文化財保管庫を解体し、跡地に複合拠点施設を建設する。施設は敷地西側に寄せた配置とし、中央に一般駐車場と「みどりの広場」、建物北側に駐輪場と利用者の憩いの場となる「ポケットパーク」、建物南側にバックヤードと職員駐車場、大型バス待機場を整備する。
 新施設はRC造2階建て延べ2468平方メートルの規模を想定する。プールは25メートル×7レーンのメインプールと6メートル×4メートルの幼児用プールを整備。絵本館は開架書庫3万1260冊、閉架書庫7560冊の計3万8820冊の蔵書を計画する。
 環境面では高性能断熱材高性能サッシ、外断熱工法の採用など省エネルギー化を図るとともに、太陽光発電や地中熱ヒートポンプなど再生可能エネルギーも導入し、ZEB Oriented相当の実現を目標とする。
 概算事業費(税込み)の内訳は、建設工事費に29億9240万円(うち建築工事19億8610万円、電気設備工事2億7450万円、機械設備工事7億3180万円)、設計・工事監理費に1億7550万円、外構整備費に1億5070万円、解体工事費に3億7670万円、備品費に6880万円を見込む。
 今後は25年3月末までに実施設計を完了し、同6月の着工、27年3月末の完成を目指す。その後、外構工事を進め、工事全体は27年10月末の完了を予定している。




from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167212
via 日刊建設工業新聞

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