パリ五輪・パラリンピックを競技生活の集大成として臨んだ選手は少なくない。結果が振るわずとも涙を見せず、周囲を気遣ってか笑顔でいるベテラン選手の姿には胸を打たれる▼現役生活に幕を下ろしたアスリートのうち、指導者や解説者などこれまで蓄積したスキルが生かせる仕事に就くのは一握り。多くが異なる分野でセカンドキャリアを形成せざるを得ないという▼文部科学省が五輪やパラリンピックなどに出場した日本代表選手の教員登用を支援すると発表した。教員免許を持っていなくても、優れた専門性を持つ人に都道府県が教科限定の免許を与える「特別免許状制度」の仕組みが活用される▼文科省が教職に関心のあるアスリートのリストを作成し、同制度の活用を自治体に促す。公立学校で採用を決めた場合、2025年度から教員定数を増やす措置も予定。世界の大舞台で活躍した経験と知識を教育に生かしてもらいたい▼転職しやすい柔軟な労働市場へと変わりつつある。こうした状況を人手不足克服の好機とするため、異業種から転職する人も新たなキャリアで輝いていける産業にならなければいけない。
from 論説・コラム – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167150
via 日刊建設工業新聞
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