相鉄ホールディングス(HD)と相鉄アーバンクリエイツは11日、「横浜駅西口大改造構想」を発表した。2040年代の実現を目指して官民連携の新たな都市像を描いた。20年代後半から相鉄ムービル(横浜市西区南幸2の1の22)の建て替え工事に着手する計画。構想の本格始動に向け、横浜市や地域関係者らと連携しながら検討を深める方針だ。
上位計画の「エキサイトよこはま22」を踏まえ、国際競争力のある国際都市・横浜の玄関口として魅力あるまちづくりを目指す。現在の横浜駅西口の魅力に「Well-being(豊かさ)」を加えた「Well-Crossing」をコンセプトに掲げる。
公共空間の整備では現在、車で占められている駅前空間を、イベントなども開催可能な人が集える空間に変える。河川空間は安全を確保した上で親水空間を設ける。車と歩行者が交錯する空間を、ウオーカブルな歩行者優先の空間とする。
エキサイトよこはま22は横浜駅周辺地区の国際化対応、環境配慮、駅の魅力向上、災害時の安全性確保などの課題を解決し、「国際都市の玄関口としてふさわしいまちづくり」を目指すための指針。市と地元組織、鉄道事業者らで組織するエキサイトよこはま懇談会が09年に策定した。
策定から15年が経過し、区域内の再開発事業の進展や脱炭素など社会情勢の変化を受けて、戦略に新たな視点を加える検討を進めている。
同地区は1952年に相鉄グループが土地を取得して開発がスタート。73年に大規模商業施設「相鉄ジョイナス」、88年に「相鉄ムービル」、98年に「横浜ベイシェラトンホテル&タワーズ」などが開業した。開発着手から70年が経過し、安全性や機能面から新たな都市開発の必要性を指摘する声が高まっていた。
from 工事・計画 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167003
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