2019年4月22日月曜日

【凛】首都高技術工事計画部・津田ひかるさん


 ◇構造物を長く大切に守りたい◇

 入社3年目で維持・修繕工事などの積算を担当している。

 「工種が複数あって使う材料も多い。工事ごとに条件が違って、地道に覚えるしかありません」

 既設構造物が対象の積算は新設工事と異なる特有の苦労がある。支承の取り換えを含む工区の長い耐震化工事の積算を仕上げた時、納品する分厚い設計図書を見て「少しは頑張れたかな」と自信になった。

 高校生の時に福島で東日本大震災を経験した。インフラの必要性を感じ、中でも物資の搬送に欠かせない高速道路の大切さを認識した。

 インターンシップ(就業体験)で訪れた工事事務所でコンクリート構造物の点検などに立ち会い、コンクリート構造物の多い道路に興味を持った。「今ある構造物を長く大切に守りたい」。研究室の先輩が就職していたこともあって入社を決めた。

 「地道な作業の積み重ね」が土木の仕事の魅力の一つだと思っている。身近に目標にしている技術者がいる。「あの人に任せたら安心。理想は社内外から頼りにされる技術者でしょうか」と笑顔を見せる。

 いずれは現場で点検の実務を担当したいと考えている。「まだまだ知識が足りない。今の仕事をしっかり行って力を養おう」。強い決意を胸に秘めている。

 (工事計画課、つだ・ひかる)

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