東亜道路工業は9日、千葉県芝山町の機械センターで技術系の新入社員研修を実施した。今年から新人研修にVR(仮想現実)技術を導入。舗装機械に巻き込まれるといった災害の疑似体験を通じて安全確認の重要性を知ってもらう。
研修には28人が参加。締め固め用ローラーの操作方法を学んでいる間、待ち時間を活用してVR映像を視聴した。コンテンツでは重機の巻き込まれ、墜落など14種類の災害が疑似体験できる。
墜落災害のコンテンツを視聴した女性社員は「本当に落ちたのかと思うほどリアリティーがあった。安全確認を怠ってはいけないと改めて実感した」と感想を話した。
大場拓也工務本部ICT推進室室長は「作業員に安全を呼び掛けるには、社員自身が重機の危険性を知ることが大事だ」と研修の意義を強調。同社にVRコンテンツを提供した仙台銘板の柳田一広域営業部本支店営業課課長は「新しい安全教育のツールとして広く活用してもらいたい」としている。
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