新年度がスタートして20日余り、進学や就職、転勤などで新しい生活をスタートさせた方も多かろう▼地方から東京や大阪などの都市部、そして都市部から地方に。見知らぬ土地に赴き生活すると不慣れで心配なことはあるけれど、新しい発見があって浮き浮きした気分になれる。ただ、東京から地方に生活の場を移すと、思っていた以上に活気が失われてしまっているところが多いとも感じる▼地域活性化は多くの自治体にとって大きな課題。あの手この手を打ち出す中で、龍谷大学と京都市、伏見区にある市営住宅の自治会が自治会活動を盛り上げるため、協定を結んだという▼龍谷大に通う学生3人が今月から同区にある田中市営住宅に住み、自治会行事の企画に参加したり、災害時に高齢者を支援したりなどさまざまな活動に加わるそうだ。後継者不足が悩みの自治会、学生に社会経験を積ませたい大学にとって有益な取り組みだろうし、地域の方々とのコミュニケーションは学生にもきっと貴重な経験になるだろう▼周囲とどう関わっていくのか。気後れせず一歩前に出ると、思ったよりも簡単に世界は広がるはず。
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