2019年4月18日木曜日

【回転窓】広がるスマホ社会

世界のIT市場を席巻する「GAFA」。グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾンの4社はいずれも米国を代表する企業で、世界規模で大きな影響力を持つ▼その一角のアップルが業績予想を大幅に下方修正し、年初に世界各国で株価が急落する「アップル・ショック」を引き起こした。主力製品「iPhone」の販売が中国市場で予想を大幅に下回り、世界的な分業生産体制を敷いていることで影響が広がった▼情報通信機器の利用環境は急速に変化している。総務省の通信利用動向調査によると2017年のモバイル端末の世帯保有率は94・8%。この10年間ほぼ横ばいで推移しているが、スマートフォンは75・1%と上昇傾向が続き、パソコン(72・5%)を上回った▼今週、NTTドコモが従来よりも割安の新料金プランを6月から導入すると発表。最大4割の大幅値下げとなり、他社がどう対応するか動向が注目される▼ネット社会が進展する中、来年春ごろには高速・大容量通信を可能にする次世代通信規格「5G」の商用サービスが始まる。値下げやサービス拡充を巡る競争は利用者第一でお願いしたい。

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