2019年4月18日木曜日

【120億円投資、今夏以降に順次開業】ホテル三日月グループ、越ダナンに大規模リゾート

 ホテル三日月グループ(千葉県勝浦市、小高芳宗代表)は総額120億円を投資し、ベトナムに大規模リゾート施設を建設する。同国中部にある港町ダナンに、五つ星ホテルを含む複合施設を段階的に整備する。

 設計をレーモンド建築設計事務所の現地法人レーモンド・ベトナムが手掛け、同国の大手ゼネコン・ヴィナコネックスが施工する。館内の設備関連工事はシグマエンジニアリングが行う。

 プロジェクトはダナン湾エリアにあり、オークションで落札した総面積13ヘクタールの土地で実施する。2017年3月に日本貿易振興機構(ジェトロ)の「新輸出大国コンソーシアム事業」に登録し、支援を受けて進出を図った。

 まずは既存施設を改修して7月に「ラグジュアリーヴィラ&オーシャンZONE」をオープン。続いて第1期として1ヘクタールを超える広さのドーム型全天候型温泉テーマパーク「温泉&アクアドームZONE」、1周450メートルの流水プールをはじめとするアトラクションや高級志向のヴィラ12棟48室を配置する「ガーデンラグーンZONE」を20年6月にオープンする。

 第2期では複合型の五つ星ホテル294室、地上80メートルの最上階に露天風呂のようなプールゾーン、日本文化を体感しながら和洋中の食事が楽しめる「ホテル&レストランZONE」を21年4月にオープン。ホテル客室は最終的に500室とする計画だ。

 プロジェクトを進める同グループには、ベトナムから投資登録証明書(IRC)が発行されている。小高代表は「日本のおもてなしを届け、近い将来、ダナンの観光サービスの質の向上に寄与、貢献すると確信している」と話している。

 今回のプロジェクトでは、商工中金千葉支店がアレンジする総額90億円のシンジケートローン(協調融資)が組成された。千葉、三井住友、みずほ、京葉、千葉興業の5行と銚子信用金庫の相互協力で、同グループの取り組みを後押しする。

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