2024年10月23日水曜日

丸藤シートパイル/ボトムアップ型で業務改善、非効率なフロー見直し時間削減へ

 丸藤シートパイルがボトムアップ型の業務改善を加速している。業務の標準化から取り組みを本格化。取引先などによってばらつきが生じてしまう部分を洗い出しつつ、ERP(統合基幹業務システム)との連携などを進め、全体を効率化する。非効率な業務フローなどを改善し、意識改革も進めていく試み。事業量の多い関東エリアから浸透させて、成功事例を全国に拡大する。将来的には取引先の協力を得ながら取り組みを広げ、サプライチェーン(供給網)全体の円滑化を目指す。
 同社は、2021年度に業務改革グループを設置。システム部門との連携をより深めて実効性とスピード感を上げていくために、同グループを業務改革システム部内の部署に位置付ける形に組織改編していた。
 例えば関東エリアでは、請求実務の担当者など現業部門の実務担当者と密に連携しながら、改善可能な手続きなどを洗い出して、取り組みを広げている。紙での確認が残っている情報共有プロセスの改善などデジタル化を推進。4月以降、数千時間単位の業務時間削減効果が出ているという。
 地方で効率化できている事例も積極的に取り入れている。「今までのやり方を変えたい」という問い合わせや提案が寄せられるようになり、意識改革につながってきているという。リスク管理との兼ね合いを踏まえつつ、改善を積み重ねていく。24年度から3カ年を対象とする中期経営計画期間中に、数万時間規模での業務時間削減を目標に掲げる。
 仕入れ先や協力会社との間で電話やFAXによるやりとりが残っている部分もある。メールなどへの転換から取り組み、将来的にシステム連携を目指す方向だ。同グループの戸井由美子グループ長は「社員による業務改善が自立・自走する形になって部署がなくなるのがゴール。ライフ・ワーク・バランスの推進につなげたい」、戸田早紀氏は「雑談から始まるような相談にも耳を傾けて標準化や改善を広げたい」と意気込む。




from 企業・経営 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=168163
via 日刊建設工業新聞

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