大阪府と大阪市は、市内中心部から人工島・夢洲へのアクセス鉄道の整備に向け、有識者や鉄道事業者らで構成する検討会を立ち上げる。夢洲にはカジノを中核とするIR(統合型リゾート)が開業予定で、鉄道利用の拡大が期待されている。検討会で中之島(北区)や桜島(此花区)などと結ぶ4路線を比較し、今後の課題などを整理する。11月にも初会合を開く予定だ。
検討会の委員は学識経験者のほか、JR西日本、京阪電気鉄道、大阪港トランスポートシステム、大阪メトロ、阪神電気鉄道と大阪府、市の関係者が入り、近畿運輸局と近畿地方整備局がオブザーバーとして参加する。
対象となる路線は、1989年の運輸政策審議会答申第10号に盛り込まれた北港テクノポート線(コスモスクエア~夢洲~舞洲~此花方面)と2004年の近畿地方交通審議会答申第8号の中之島新線延伸(中之島~西九条~千鳥橋~新桜島)。JR西日本が検討している桜島線延伸(桜島~舞洲~夢洲)、京阪電鉄が検討している中之島線延伸(中之島~九条)の四つの区間を予定。
IRには国際会議場や展示場、ホテル、レストランなどの整備を計画し、大阪・関西万博開催後の跡地開発も予定され、検討会で答申路線と検討路線の優位性を比較し、鉄道によるアクセス整備の方向性を議論する。今後の課題整理なども行い、25年度前半に検討結果をまとめる。会議は非公開とする。
from 行政・団体 – 日刊建設工業新聞 https://www.decn.co.jp/?p=167632
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