2014年12月25日木曜日

第3次安倍内閣が発足/太田昭宏国交相、在任3年目に

 第3次安倍内閣が24日、発足した。再任を辞退した江渡聡徳防衛相の後任に中谷元・元防衛庁長官を起用した以外は、第2次安倍改造内閣の閣僚を全員再任した。12年12月の衆院選を経て誕生した自公政権で就任した太田昭宏国土交通相はこれで在任3年目に入る。安倍政権が取り組む経済再生や震災被災地の復興加速、防災・減災などの政策で引き続き重要な役割を担っていくことになる。  全閣僚の辞表を取りまとめた同日午前の閣議後に記者会見した太田国交相は就任からの2年間を振り返った。東日本大震災の被災地復興については、入札不調、人手不足、資材の高騰などが指摘される中、「スムーズに仕事ができるように神経を相当使った」と強調。生コン不足に対応した直轄プラントなどの設置、公共工事設計労務単価の引き上げ、発注ロットの大型化といった施策の効果も挙げ、「インフラの復興加速は前進した」と総括した。  一方、遅れがちとされる被災地のまちづくり、や、安全な高台への移転、災害公営住宅の建設などについては、「住まいの復興工程表」に沿って今後も着実に進めていく考えを示した。災害公営住宅については「来年3月に1万戸が出来上がっているところまでこぎ着けたい」と述べた。  安倍政権が最重要課題の一つに掲げている地方創生では、「7月に策定した『国土のグランドデザイン』で人口減少や少子高齢化、国際的な都市間競争など直面する大きな変化に対応した取り組みを提起することができた」と指摘。国交省として今後も、グランドデザインに沿った長期的な視点で政策を進めていく方針を示した。

太田国交相

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