4日から降り続いた大雪の影響で最大約130台の車両が立ち往生した愛媛、徳島両県を通る国道192号で、国土交通省四国地方整備局は5日、11月に施行された改正災害対策基本法を全国で初めて適用し、同日中に約30台の立ち往生車両を強制的に移動させた。これに続き5~6日に約60台の車両が立ち往生した広島、島根両県を通る国道54号でも中国整備局が同法を適用し、3台の車両を強制移動した。いずれも除雪作業時間を大幅に短縮できたという。
国交省によると、いずれも道路を管理する整備局が立ち往生車両を除雪車でけん引して移動させた。道路の維持契約を締結している地元の建設会社と連携して作業を進めたという。
今回の大雪では、香川、徳島両県を通る国道32号も四国整備局が一時、改正法の適用区間に指定したが、立ち往生した車両はなかった。
災害対策基本法は、今年2月に関東甲信地方を中心に降った大雪で道路上に大量の放置車両や立ち往生車両が発生し、被災地への救援物資輸送が遅れたのを教訓に先の臨時国会で改正された。
道路管理者が所有者の許可なしに車両を強制撤去でき、その際には沿道の私有地も一時的に無断で使用できると定めている。
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