2014年12月1日月曜日

結/三井住友建設土木本部土木設計部・フィン・ティー・フェン・チャンさん

 ◇努力重ね、より良い構造物提供
 土木技術者の道に進んだきっかけを尋ねると、「父が土木の仕事をしており、子どものころにその姿を見てこの仕事をしてみたいと思った」と笑顔で語る。日本への留学を決めたのも、「土木を学ぶのなら、高い技術を持っている日本がよい」との父親の言葉に背中を押されたから。高校を卒業して来日。徳島大学で学部、大学院と6年間、建設工学を学んだ。
 「土木の中でも橋に携わりたかった。簡単な橋でも一本架かると住民がすごく助かる」。父の仕事を通じて橋梁の果たす役割の重要性を子どものころから肌で感じていた。日本の会社で実務経験を積みたいという思いも重なり13年4月に入社。「大学の先輩も多く、三井住友建設に進んだのは自然の流れだった」と振り返る。
 半年間の現場研修を経て橋梁設計の部署に配属。構造解析や数量計算、図面チェック、打ち合わせ資料の作成などに従事している。「毎日が新しい業務で、一歩一歩、設計の知識を覚えているところ」だが、少しずつ仕事の難易度も高くなってきた。「現場の知識も身に付けていかないといけない。自信を持って設計できるよう努力を重ね、より良い構造物を提供していきたい」と力を込める。
 一番好きな橋はベトナムの斜張橋「バイチャイ橋」だと言う。海外での仕事にも意欲を示し「国を問わず、自分の技術が役立つところなら行ってみたい」と目を輝かす。(企画設計グループ)(ベトナム出身)

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