大学で土木工学を専攻していた10歳年の離れた兄の影響を受け、日本大学理工学部土木工学科に進学。道路や橋など身近な土木構造物がかっこよく目に映り、直接ものづくりに携わることのできる建設会社を就職先に選んだという。
入社後3年間は土地造成工事の現場管理を担当した。「近くに住宅や学校があり、ほこりや音に注意を払った。分からないことだらけで、がむしゃらの日々だった」と振り返る。現場が休みになる日曜に勉強し、4年目に1級土木施工管理技士の資格を取得した。
見積部に移って今年で6年目。主に官庁土木工事の予定価格を算出するサポートや見積書の作成などを担当している。「総合評価方式だと技術提案と入札金額の両方が問われる。努力が報われないこともあるけれど、受注が決まった時はうれしい。フロア全体に拍手が起こることもある」。
2年前に出産し、現在は勤務時間を午前9時から午後4時までに短縮した中で働いている。「周囲の理解もあって子育てしながら働くことができている」と感謝。「散歩したり、ママ友と出掛けたり、子どもとの日常的なすべてに癒される」と笑顔を見せる。
子どもの世話で急に休まないといけなくなることもあるため、一日一日を大切にし、次の日に仕事を持ち越さないように心掛けている。「前は細かいことを気にしすぎていた。オン・オフをうまく切り替えられるようにしていきたい。いろいろな部署も経験したい」。(見積部、たむら・かな)
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