2014年12月26日金曜日

太田国交相/1月4日にベトナムの空港ビル・橋梁完成式典出席/総額1500億円超、日本企業が多数施工

ニャッタン橋
 太田昭宏国土交通相は、15年1月4日にベトナムの首都ハノイで開かれるノイバイ国際空港第2ターミナルビルと東南アジア最大規模の連続斜張橋ニャッタン橋、同空港~同橋間のアクセス道路の完成式典に出席する。総額1500億円超の大半を円借款でまかなったこれら事業には、大成建設やIHIインフラシステム、三井住友建設、東急建設など多数の日本企業が施工に携わった。式典には徳山日出男技監や田村明比古航空局長など同省幹部も同席。施工した日本企業の社長らが出席するほか、ベトナム側からズン首相が出席する予定だ。  ノイバイ国際空港第2旅客ターミナルビルの新設事業は、施工を大成建設とベトナム企業で組成するJV、施工管理を日本空港コンサルタンツが担当した。  ハノイ中心部を流れる紅河をまたぐニャッタン橋の本体(延長1500メートル)と北側の取り付け橋(1580メートル)の施工はIHIインフラシステム・三井住友建設JV、南側の取り付け道路の施工は三井住友建設とベトナム企業で組成するJV、北側の取り付け道路の施工は東急建設が担当。これらのコンサルタント業務は長大・大日本コンサルタントJVが担当した。  空港第2旅客ターミナルの新設は急増する旅客需要に対応したもの。東南アジア最大規模の連続斜張橋となるニャッタン橋と空港へのアクセス道路の完成で、ハノイ中心部と空港間の移動時間は現在の約1時間から35分程度に短縮できる見通しだ。  太田国交相は、式典出席前日の1月3日にベトナム入り。ズン建設相と会談し、今後のベトナムでの都市開発や下水道の整備、建設マネジメントを日本の官民で協力していけるよう協議する予定。「信頼関係を深めたい」(太田国交相)という。

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