竹中工務店は、同社の建設現場で働く優良職長を認定する「竹中マイスター制度」を改定した。マイスター認定者に手当を与える「竹中優良職長制度」の資格区分に、65歳超を対象とする「グランマイスター」を新設する。優良職長の認定要件となる稼働日数も一部緩和する。比較的稼働が少ない職種でも優良職長を認定しやすくして、機会均等や意欲向上につなげる。
竹中優良職長制度は、これまでは、ジュニアマイスターとマイスター、シニアマイスターの3区分で、65歳を定年としていた。優秀な職長でも定年後は手当てが無くなるため、意欲低下が懸念されていた。
グランマイスターは、最上位のシニアマイスターとして認定前年の12月末時点に65歳を迎えた人が対象。定年は満70歳。後進の指導・育成や技術の伝承などを担ってもらう。ヘルメット掲示用ステッカーを配布するとともに、初年度は記念の盾を授与する。2年目以降は、稼働日数に応じて最大8万円の商品券が与えられる。初弾として2月に5人が認定された。
優良職長の認定に必要な稼働日数は、職種ごとの稼働状況などを考慮して、従前の1区分から3区分に改めた。鉄筋やとびなど一般職種は従前と同じで、初年度120日以上(東京・大阪は150日以上)、2年目以降は全国一律90日以上とする。掘削工など12工種は「特定I種」に位置付け、初年度70日以上(同90日以上)、2年目以降は同55日以上に緩和。くい工など5工種は「特定II種」として初年度25日以上(同30日以上)、2年目以降は同20日以上に改めた。
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