三菱地所は25日、子会社の三菱地所ロンドンが英ロンドンにある金融地区シティ・オブ・ロンドン(シティ)の中心部に超高層ビルを建設する「(仮称)8Bishopsgate開発計画」に着工したと発表した。
規模は地下3階地上51階塔屋1階建て延べ約8・5万平方メートル。2022年末の竣工を目指す。20日に現地で鶴岡公二駐英国特命全権大使をはじめ大勢の関係者が参加した起工式を開いた。
建設するビルは、保険大手ロイズの本社に隣接する。高層、中層、低層の基準階面積はそれぞれ750平方メートル、1300平方メートル、1700平方メートル。全面ガラスの外装となっており、環境性能が高く、メンテナンスがしやすいファサードを採用する。
英国の建築環境評価認証「BREEAM」のエクセレントを取得する見込みという。さまざまな働き方に対応できるよう、屋外テラス、共用ワークスペース、イベント・交流施設を設ける。地下には大規模駐輪場を設置する。
三菱地所が現地に保有していたオフィスビルの「6-8Bishopsgate」(地下2階地上23階建て延べ約2・1万平方メートル)と、「150Leadenhall Street」(地下2階地上8階建て延べ約0・9万平方メートル)を一体で建て替える。完成後は賃貸面積が約2・8倍に増える。
同社は1986年に現地法人として三菱地所ロンドンを設立。ロンドンのオフィスビル5件を含め、13棟(仕掛かり中含む)の賃貸用オフィスビルの保有・運営などを行ってきた。投資先をフランス、ドイツ、オランダに拡大しており、今後も欧州の対応をさらに強化するという。
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