国宝建築を支える職人をたたえる-。国土交通省は内装や建具など「工芸美術」の技の継承と担い手確保に向け、国宝「迎賓館赤坂離宮」(東京都港区)の改修工事に携わった職人の名前を残し、技を紹介する取り組みを始める。職人たちの功績を顕彰するとともに、工芸美術の魅力を広く発信する。
文化財の改修には工芸美術の技が随所に必要となるが、技を受け継ぐ職人の数は年々減少し担い手の確保が重要な課題だ。官房官庁営繕部は昭和の大改修以降、迎賓館の改修工事に従事した職人の「名簿」をホームページに掲載した。
工芸美術のうち△手織り緞通(だんつう)△紋ビロード△石こう装飾△金箔(はく)押し-の四つも掲載。技の内容や職人の言葉を通じて魅力を伝えている。今後、名簿を追加掲載し、紹介する工芸美術の種類も拡充する。
迎賓館赤坂離宮で最も格式高い「朝日の間」の内装改修を終え、4月2日に一般参観が再開される。
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