三菱地所は13日、仙台市泉区の泉パークタウンで建設を進めていた賃貸マンション「PARKWOOD高森」の竣工式を開いた。
国内で初めて床材にCLT(直交集成板)を採用した高層建築物で、RC造に比べ3カ月程度の工期短縮を実現したという。設計・施工は竹中工務店が担当し、同社が開発した2時間耐火集成材「燃エンウッド」も使用した。
建設地は泉区高森2の1の11の敷地約3550平方メートル。建物は木造とS造を組み合わせたハイブリッド構造で、規模は10階建て延べ3605平方メートル。住戸数は39戸。専有面積は51・74~89・46平方メートル。間取りは2LDKと3LDK。主にファミリー世代の入居を見込む。23日に入居を開始する。
国土交通大臣認定を取得したCLT耐火床システム(三菱地所、三菱地所設計、竹中工務店、山佐木材の共同開発)は4~10階の床に使用。下面に強化石こうボード、上面に石こう系材料(セルフレベリングプラスター)を使用することで高層化に必要な2時間耐火性能と被覆工事の省力化を実現した。1~5階部分にはCLT耐震壁を取り付けた。
木材の周りを不燃化材(石こう系セルフレベリング材など)で包み込んだ燃エンウッドは、耐火構造の木造部材(集成材)として2~10階の柱や梁などに採用した。同社は沖縄県の下地島空港旅客ターミナルや、三菱地所が事業主の東京都中央区晴海のプロジェクトにCLTを採用している。
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