2019年3月29日金曜日

【回転窓】新時代へ気持ちを整理

きょうで2018年度も実質終了。週明けの月曜日には、5月1日の改元に向けて新元号が発表される。果たしてどんな名称になるのか▼本紙は先月初旬から約2カ月にわたって「紙面で振り返る平成の歩み」と題した15回のシリーズ企画を掲載した。毎回2年ずつ、平成という時代に建設業界で起こった出来事を紙面で報じた内容から振り返った▼バブル経済崩壊前の平成初頭。市場の活況を背景に建設産業は人材不足が深刻化。若者の建設離れを食い止めようと官民挙げたイメージアップに取り組み、なお不足する穴を埋めるべく外国人材の活用が期待される一方で、不法就労が社会問題となっていた。さらに言えば平成元年は4月からの消費税導入を控え、その扱いが業界の大きな関心事だった▼平成も30年が経過した今、また同じような状況になっていると思えなくもない。ただ確実に違うのが、今の日本は「超」が付く高齢化社会で人口減少の局面に入っていること。反面教師的な意味も含めて、未来に向けた過去の検証は必要であろう▼平成最後の1カ月となる4月を新たな時代を迎える気持ちを整理する期間にしたい。

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