2019年3月11日月曜日

【陸上競技場建設や総合管理棟移転】愛知県春日井市、朝宮公園再整備第1期着手へ

愛知県春日井市は2019年度、スポーツ公園「朝宮公園」の再整備第1期事業で、メイン施設の陸上競技場に着工する。

 19年度当初予算案に21年度までの継続費として35億89百万円を計上した。同市と隣接自治体に本格的な陸上競技場がないことを踏まえ、観覧スタンドやトラックを備えた第3種公認競技場を建設する。第1期事業の完成は21年度の予定。その後、テニスコート、多目的広場などの第2期整備に入る。総事業費は約42億円を見込んでいる。

 同市朝宮町にある朝宮公園は、広さ約12・5ヘクタール。天然芝競技場、野球場、テニスコート、プールなどを備えた県営運動公園として、1978年7月から順次供用を開始した。その後、施設の老朽化による維持管理が課題となり、17年4月に県から市に無償移管された。

 これに先立ち市は、市民の健康やスポーツ振興に役立てるため、同2月に再整備基本構想、同11月に基本計画を策定した。18年度には準備工事に着手し現在、プールの解体を行っている。

 陸上競技場は、プール跡地と隣接する芝生広場の敷地に整備される。全天候舗装の8レーン×400メートルのトラック、サッカーなどにも利用できる人工芝の投てき競技用フィールド、メインとバックの観客席、夜間照明などを備える同市内初の本格的な陸上競技場となる。大屋根を設けるメインスタンドは約1050席、バックスタンド約500席。芝生席も含め最大収容人数は約3000人。メインスタンド棟には、選手控え室など大会運営に必要な諸機能も入る。

 このほか第1期では、総合管理棟の移転・改築、駐車場の拡張などを予定している。
 第2期整備では、遊具広場、8面のテニスコート、人工芝と簡易照明を備えた多目的広場を整備する予定。既存の野球場は必要な修繕を行って引き続き使用する。運営には指定管理者制度など民間活力の導入を検討している。

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