主要ゼネコンが採用した新卒社員の離職率が低下傾向にある。日刊建設工業新聞社の調査に回答した31社のデータによると、15年度新卒社員の3年以内離職率は「10%未満」が最も多く、全体の約4割を占めた。13年度入社の離職率は「10%以上20%未満」という回答が4割を超え最多だったが、14年度入社から離職率の低下傾向が顕著になっている。
アンケートは1月16日~2月28日に実施。13~15年度入社の離職率を33社に聞き31社が回答した。3年以内離職率は新卒で入社した社員のうち3年以内に離職した人の割合を示す数値。就職活動中の学生が入社後の働きやすさの目安にしている。
15年度入社の離職率を13年度と比較すると▽30%以上=3・2%(13年度比6・5ポイント低下)▽20%以上30%未満=16・1%(6・5ポイント低下)▽10%以上20%未満=38・7%(6・5ポイント低下)▽10%未満=41・9%(19・3ポイント上昇)-となった。15年度と14年度は離職率にほとんど変化がなく、超売り手市場といわれる新卒採用活動を踏まえ、この時期に各社で入社後の対応に変化があったと推察できる。
大林組、鹿島、清水建設、大成建設、竹中工務店の大手5社の離職率は5%以内。竹中工務店は31社全体で見ても1・7%と最も低く、3年連続で3%未満をキープした。
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