2019年3月13日水曜日

【概算事業費29億円、20年度着工へ】熊本競輪場施設整備、バンク縮小やメインスタンド改修を計画

熊本市は、熊本地震で被災し自場開催ができなくなっている熊本競輪場(中央区水前寺)の再開に向けた施設整備基本計画をまとめた。

 現在の周長500メートルのバンクを解体し400メートルのバンクを新設。メインスタンドは耐震補強と大規模改修を行い観客席や車券発売機能などを集約する。2019年度に設計や解体工事、20年度に建物の改修工事やバンクの工事にそれぞれ着手し21年12月の完成を目指す。概算事業費は約29億円。

 既存のメインスタンドと選手管理棟に合わせて400メートルバンクを配置。メインスタンド(延べ約4500平方メートル)は耐震補強と大規模改修を行い観客席、車券発売機能、投票所などの来場者が利用するスペース、管理機能、開催機能を集約し、座席数1250席で立ち見を合わせて2000人を収容できる施設とする。

 選手管理棟の耐震補強・大規模改修、自転車競技練習棟の増築も行う。サービスセンターは地域交流施設として再び活用できるよう整備する。バックスタンドとサイドスタンド、第2支払い棟は解体。解体後のオープンスペースには小規模公園や駐車場を整備し災害時には避難場所として活用する。

 概算事業費のうち建築改修工事に約13億8200万円、バンクの設計・施工に約6億3900万円を見込む。19年度当初予算案には関連事業費として約3億6200万円を計上し、20年度までの限度額3億1800万円の債務負担行為を盛り込んでいる。基本計画策定業務は三菱UFJリサーチ&コンサルティングが担当。

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