2022年9月6日火曜日

近畿整備局、京都府/舞鶴港国際物流ターミナル整備事業が起工

 近畿地方整備局と京都府は3日、「京都舞鶴港国際物流ターミナル整備事業」の起工式を京都府舞鶴市の市商工観光センターで開いた。舞鶴港の国際競争力強化を目的に2021年度に事業採択されたもの。外貿コンテナやバルクなど貨物需要の増大や船舶の大型化に対応するため、和田地区(下安久ほか)で新たな国際ふ頭用地と水深マイナス12メートル岸壁を整備する。27年度の完成を目指す。事業費は約190億円。
 同事業は京都府が進める和田地区II期整備と合わせて、国と府が共同で行う。補助事業で府が12ヘクタールに及ぶふ頭用地と港湾関連用地の埋め立て造成を行い、直轄事業で近畿整備局が同地区第2バース岸壁(水深マイナス12メートル、延長210メートル)の整備などを担当する。事業効果として、背後地の企業進出など新規投資の促進や、臨港道路「上安久線」の整備と合わせた輸送ネットワークの向上などが期待される。
 直轄工事では現在、既存岸壁の地盤改良が進められており、21年度に若築建設、22年度に東洋建設がそれぞれ工事を担当している。
 起工式には国土交通省や京都府をはじめ、地元商工関係者、国会議員ら約200人が出席。京都府の西脇隆俊知事が「舞鶴港は関西で唯一の日本海側に開かれた物流・観光拠点として重要な役割を担っている。舞鶴港振興促進協議会からコンテナバースの新規整備を要望してきたが、皆さんのご支援のおかげで今日を迎えることができた。舞鶴港が関西経済圏の日本海側のゲートウエーとして進化し、地域発展に寄与していくと確信している」とあいさつした。
 続いて国交省の堀田治港湾局長が「個人的に京都府の舞鶴港振興官として出向していた経験があり、舞鶴港には特別な思いがある。22年の和田地区の供用開始の時も、地元の大きな期待を肌で感じた。海上輸送や地域産業の国際競争力強化のため、国交省として全力で事業に取り組んでいく」と決意を述べた。
 国会議員の祝辞などに続き、関係者による鍬入れとくす玉開披が行われ、事業の安全な進捗(しんちょく)を祈願した。



source https://www.decn.co.jp/?p=145829

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