四国地方整備局が愛媛県大洲市で建設している「愛の森トンネル」の貫通式が13日、現地のトンネル坑内で開かれた。施工を担う五洋建設が主催。地元や工事の関係者約60人が出席し、貫通点の通り初めや鏡開きを行って貫通を祝った。
山鳥坂ダム建設事業に伴う県道の付け替え工事(延長6・2キロ)の一環で、トンネルは見の越地区と上鹿野川地区を結ぶ延長2128メートル。片側1車線で断面積は45平方メートル。NATMを採用し2019年3月に掘削を開始した。急線形・急勾配に加え、発進側付近は月野尾地区直下、到達側付近は見の越地区直近の掘削となるため、防音扉や制御発破などで発破作業の騒音や振動の対策を講じた。
式典では、冨永幸広大洲市肱川町見の越区長と河上清和五洋建設常務執行役員四国支店長が貫通発破のスイッチを押し、無事貫通が確認されると同支店見の越トンネル工事事務所の下江昌稔工事所長が貫通を報告した。掘削工事で活躍した西行建設の西行拓人代表取締役の発声で万歳三唱も行われた。河上支店長は「持てる技術を誠心誠意発揮した。協力会社と一致協力し、無事故・無災害で竣工できるように全社を挙げて取り組む」と決意を述べた。
工期は23年3月31日まで。設計は国際航業が担当した。付け替え県道の1次切り替え区間(4・2キロ)の半分を占める。25年度の供用開始を目指す。今回の貫通で同年度を目標とする山鳥坂ダムの本体着工に向け大きく前進することになる。
source https://www.decn.co.jp/?p=146049
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