鹿島が開発した自然環境の要素を取り入れた屋内空間「そと部屋」が、作業者の知的生産性や集中力を高めることが分かった。そと部屋の設置前後で知的生産性の変化などを実験。設置後に「集中力が高い」「知的生産性が高い」と回答した人の割合が設置前と比べ55~60ポイント上昇し約80%に達した。一方、疲労感やストレスは軽減する傾向が見られた。
そと部屋は室内の光や音、風、香りを制御し、屋外の心地良さや開放感をオフィス内に再現する空間。時間帯で変化する自然光が再現できる天井装置「スカイアピアー」などで空間を構成する。
実験は働きやすいオフィスづくりに向けたシステムを開発するACALL(神戸市中央区、長沼斉寿代表取締役)と共同で実施。期間は2021年12月から22年4月までの40日。ACALLの社員延べ26人が参加した。
被験者はまず都内の同社オフィスでそと部屋設置前に個人作業と対面打ち合わせを行い、休憩を取る。その後、同じ空間にそと部屋を設置し、同じ作業に取り組む。実験後、アンケートのほか、心拍センサーで自律神経活動を測定し生理面の変化を評価。作業のパフォーマンスを比較し知的生産性の変化を検証した。
設置後に「集中力が高い」との回答割合は79%(設置前17%)、「知的生産性が高い」も79%(25%)だった。79%が「設置後にモチベーションが向上した」と回答した。
source https://www.decn.co.jp/?p=146291
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